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2013年12月号 

証言 悲しみと希望

濱田信夫
 2年前の春、洗礼を受けてクリスチャンになりました。
 洗礼は罪の赦しであり、きのうまでの自分にサヨナラし、新しく生まれ変わ ることだと教わりました。「キリストに結ばれる人はだれでも、新しく創造され たものなのです。古い物は過ぎ去り、新しいものが生じた。」(第2コリント5:17)。
 過去と他人は変えられないが、ひょっとしたら、未来と自分は変えられるか もしれないと、勝手に思い込んでいます。
 「悲しんでいる人たちは、さいわいである。彼らは慰められるであろう。」(マタイ5:4)。 信仰というのは救われて、苦しみから解放されたい、そうなりたい、 そうなれるかもしれない、と何ものかを信じてみることではないでしょうか。
 最近、「信仰とは、90%の疑いと10%の希望だ」というある作家の言葉を 読み、希望とは遠くにあって光っているようなものであり、疑いだらけでそっ ちへ向けていける感覚が信仰なのではないかと、思ったりしています。

見えないものに、目を注ぐ

河野重昭
 クリスマスが近づくと、サンタクロースの存在が気になります。ここに、1冊の絵本があります。  それは、「サンタクロースって、いるんでしょうか?」という絵本です。

 この絵本は、バージニア・オハンソンという8歳の少女がサン新聞社宛に出した「サンタクロースって本当にいるんでしょうか?」 という質問に答えて、サン新聞社が1897年9月21日の社説に掲載したものです。 「サンタクロースはいます。それが見えないのは“疑い深い人”で“心の狭い人”なのです。 此の世の中に“愛”や“思いやり”があるのと同じように、サンタクロースも確かにいます。 この世の中に“愛”や“思いやり”があるから、あなたの毎日の生活は美しく、楽しいのです。 もしも、サンタクロースがいなかったら、此の世の中は、どんなに暗く、寂しいことでしょう! サンタクロースを見た人はいません。けれども、それは、サンタクロースがいないと いう証明にはならないのです。この世界で一番確かなこと、それは、子どもの目にも、 大人の目にも、見えないものなのです。サンタクロースがいない、ですって?とん でもない!嬉しいことに、サンタクロースはちゃんといます。それどころか、いっ までも死なないでしょう。千年後までも、百万年後までも、サンタクロースは、子ど もの心を、今と変わらず、喜ばせてくれることでしょう。」と。

 我々科学万能時代に生きている人は、「実証主義」に毒されています。「証明できな いものは存在しない」と。これは、誤りです。私も科学者の1人として、発言します が、研究をすればするほど、証明できないものが、増えてくるのです。つまり、証明 できるものが、少ないのです。証明できなくても、存在するものが多くあることを、 知ってほしいのです。これは、まさに「理性」の限界です。パスカルは「理性の最後 の一歩は、理性を超える事物が無限にあるということを認めることである。」といっ ています。私は「理性」を超える事物を認識する能力を「感性」と呼んでいます。サ ンタクロースの存在も、「理性」は認めませんが、「感性」は認めるのです。

 福井達雨先生が園長をしていた、知恵遅れの「止揚学園」の子どもは、「氷が溶け たら何になる?」と質問すると、「春がくる」と答えるそうです。我々「理性的」な 者は「水になる」と答えますが、「感性」豊かな子どもたちは、ただ単なる科学的現 象としてではなく、春夏秋冬の実感として、「氷が溶けたら、春になり、花が咲き、 小鳥が歌う」と感じるのです。その方が、よっぽど美しく、楽しいではありませんか? 聖書に「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見える ものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。」(Uコリント4: 18)とあります。(2000年12月18日九州ルーテル学院大学チャペルにて)

ブラジル通信 (2)

山田麻衣
 皆さま、無事にブラジルで28歳になりま した。25歳はブラジルにきて、たくさんの 出会いが与えられ、神様が確かに私を導 き、祝福してくださったことを感じること ができました。きっと26歳のこの1年も 素晴らしい1年になるだろうと思います。 今年1年も色んなことに挑戦したいと思い ます。まあ、まだ若いからね!!ww

 みんなたも神様からの豊かな祝福があり ますように。そしてほんとうにありがと う。(山田麻衣)
※山田麻衣さんは室園教会の青年で、ブラジルのサンパウロ日系人教会に行って当地の宣教に奉仕しています。彼女の働きのために祈りましょう。 彼女のブログ『Meu nome e Mai!!(私の名前は麻衣です)』で山田さんの様子が分かります。 サンパウロ教会・徳弘牧師のブログ『ブラジル宣教師だより』もごらんください。